現地校に通う子供たち:Part4〜子供が初めて現地校に行った日〜
〜現地校で通う子供たち〜の体験手記について〜
体験手記を掲載する意図は、同情を買うためでも、同じような母親たちに、なぐさめあってもらうためでもありません。まして、お子さんを連れて渡航される方を不安に陥れるためでもありません。これから、お子さんを連れて渡航する方に「子供はすぐに現地に慣れる」という神話に警鐘を鳴らしたいということ。それから、すでに渡航されて、お子さんの事で悩んでおられる海外に暮らす母たちに、「あなただけじゃないよ。一緒に頑張ろう。」と伝え、それぞれのケースの中にいくつかのヒントがあると思うので、それらを活用して欲しいと思って、体験手記を掲載しています。(みかりん)
01.10.2001(文:Y)
今日から息子が小学校へ通い始めました。主人はすでに大学の授業が始まっているため、私が一人で、息子と下の子を連れての初登校になり、今朝は緊張で、食事ものどを通りませんでした。息子も不安を隠しきれない様子で「今日はパンはいらない、お野菜だけでいい」と、おかずしか口にしませんでした。
先週、校長先生との面接で、今日は朝早めに来て、担任の先生とお話をするということになっていたので、今朝は少し早めに家を出ました。渋滞も無く、時間通りに学校へついて、少し、ホッ。学校へ着くと、担任の先生がニコニコしながら、迎えてくれ、これなら大丈夫そうと、またまたホッ。
教室へ行くと、コートかけにも、カバンを入れる棚にも、お弁当を置く棚にもすでにきちんと子供の名前が貼ってあり、「息子もこのクラスの一員なんだな」となんだかジーンと来てしまいました。
今日、先生にお話することは、昨日の夜、紙にまとめて書いて、練習しておいたので、挨拶が済むと心配事を一気に話しました。息子は全く英語が分からないし、今日はとても緊張を強いられてトイレに行きたいことが言えないかもしれないから、もしかしたらお漏らしをしてしまうかもしれないので、、着替えを持ってきたこと(先生にいちいち尋ねなくても、行きたいときに勝手に行けばよいと言われてほっとした。)それから、今、息子はとても英語に興味を持っていて、勉強したがっているので、私が教えたいが何をどんなふうに教えたらよいか分からないということなど・・。
英語の勉強に関しては、今は、学校のことすべてや、友達の名前を覚えるだけで精一杯だから、もう少し、落ち着いてから話しましょうと言われ、先走ってしまった自分が少し恥ずかしくなってしまいました。(反省)
そのあとは、朝来たときは、皆は教室へ入らずに、外で遊んでいることや、荷物の置き場所、トイレについてなど(自動で水が流れるので、知らない子は突然大きな音がして水が出てくるので、びっくりするそうな・・・)、一通りの説明を受け、少し、授業を見学していって下さいと言われたので、出席を取る様子やフォニックスの勉強などを見させてもらいました。
皆の前で、息子を紹介してもらい、息子には「サム」という男の子が担当としてついてくれることになりました。息子のクラスには英語の分からない子供が(中国人の女の子とフランス人の男の子)、息子以外にも2人います。フランス人の男の子はフランス語で先生に話し掛けているそうです。息子も何とか頑張って馴染んでくれると良いのですが・・・。
2時半に迎えに行くことになっていますが、どんな顔をして、息子は私を出迎えてくれるのでしょうか。帰り際に校長先生に「何か問題があったり、本人が動揺しているようだったりしたら、いつでも電話してね」と声をかけられ、息子にとっていよいよ試練の日々が始まったことを実感したのでした。
でも、一番動揺しているのは、私かもしれない・・・。(笑)
校長先生からは3時15分が下校時間だと聞かされていましたが、(学校からもらったパンフレットにもそう書いてあった。)「2時半に迎えに来てください」と担任の先生に言われたので、時間通り迎えに行きました。でも???2時半はafternoon
breakが終わる時間なので、今日は初登校だから、うちの息子だけ早く返してくれるのかしら?と勝手に想像していたのですが、どうやら違うらしい・・・??私のほうが混乱してしまって、もう一度先生に2時半でいいのか、3時15分なのか尋ねると、「私が間違えました。」と言われ一件落着しました。でも、時間を間違えてもらって、かえって良かったと思いました。子供がどんな感じで遊んでいるかも分かったし、何より、今日の子供の様子を詳しく先生に聞くことが出来たから。(2時半からは子供たちは皆おそとで、好き勝手に遊んでいたので、ちょうどよかった)
お友達に話し掛けたりは出来ないが、誘われれば一緒に遊んでいたこと、英語の歌も分からないなりにも、一生懸命口を動かしていたこと、アルファベットも頑張って書いたこと、いろんな玩具で遊んで、なんにでも挑戦して、頑張っていたこと・・・
息子のトレーナーの胸には星のシールが3枚はってありました。何かひとつのことを頑張ってやり遂げた子は星のシールがもらえるそうなんです。担任の先生にも、校長先生にも、見知らぬお母さんにも「ファンタスティック!」と褒めていただきました。3つももらえることはどうやらすごいことらしいのです。息子は分からないなりにも、一生懸命頑張っていたようです。お片づけが進んで出来たことも褒めていただきました。先生も気を使ってくれたのでしょうか。
学校が終わって、今日は楽しかった?と息子に聞くと、「今日はあれをやって、これをやって・・・」と色々なことを話してくれ、私のことを気遣ってか「明日もいけるよ!」といってくれました。授業が終わったら、とっとと家に帰りたいとでも言うかと思っていたのでチョッとびっくりしてしまいました。でも、本当は緊張して大変だったんだよね。
授業後も校庭で遊んでいきたいと息子が言うので少し遊んでから帰りました。すると、同じクラスの男の子から「Hello,○○」と声をかけられ私は、うれしくて涙が出そうになりました。実は、朝、子供を学校へ送って帰る車の中で、泣いてしまったんです。なんだか、わけのわからないところへ放り込まれた子供のことを考えると、かわいそうで、かわいそうで。でも、クラスメートから声をかけられている息子を見て、これでよかったのかな??と少しは思えるようになりました。まだ始まったばかり。これからがきっと大変なんでしょうね。
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