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駐妻:Part3〜音楽にたすけられて〜

海外に暮らす妻たちを、大まかに分類するとしたら、国際結婚妻、駐妻(駐在員の妻)、留妻(夫の留学に帯同する妻)、現採妻(日本人の夫が現地採用)と、いろんな立場の妻たちが海外で暮らしています。それぞれ立場は違っても、初めての海外暮らしに対する不安は同じですし、また、それぞれの立場での悩みやストレスもあると思います。

06.03.2003

まもなく帰国予定のTさんからメールを頂きました。ご本人の了解を得て転載しています。

みかりんさん、私は1年半前位に子供の学校について相談のメールを送らせていただいたTといいます。あれから半年後、イギリスに渡英し1年が経とうとしています。

今日は御礼を言いたくてメールいたしました。一昨年、みかりんさんにメールをさせていただいた時、私は主人についていくのを迷っていました。私は英語が全くできません。もちろん子供もです。英語で苦労するのは目に見えています。またもう1つの理由として私は学校でピアノを教えていて、その仕事を辞めたくなかったのです。先に渡英した主人とメールでたくさん話し合いました。そして私の職場に相談し1年間のみ有効なピアノ留学届を提出し、現在休職と言う形にしています。

渡英前、また渡英後もみかりんさんのUK-Fnetは私の心の支えでした。UK-Fnetの情報をもとにして、私は生活全般をこなす事ができています。UK-Fnetなしでは生きていけないでしょう。本当に感謝でいっぱいです。

ここで私のイギリス生活をお話させていただきたいと思います。私には6歳と5歳(渡英時、5歳と4歳)になる息子がいます。日本の学年では年長と年中で9月よりイギリスではYear1(長男は留年しました)、Receputionです。主人が私たちより半年前に渡英し(私と子供の渡英は私の仕事の関係で3月末になりました)、UK-Fnetの情報をもとに家を決めて、学校探しを2月の終わりから始めました。家の近所の学校はいっぱいだったり、宗教の関係で入れませんでした。家から車で10分位の8校目で、やっとOKがもらえました。主人はその学校が大変気に入って、運良く空いていたのですぐに2人共登録しました。3月末に渡英し、さっそく学校にみんなで行きました。学校は休み中で、先生たちだけ月曜日から始まる Summer Term の準備をしに来ていました。先生はとても感じがよく、学校もとてもいい雰囲気でした。まず Year1 のクラスに行きました。小さい机と椅子があり、日本の幼稚園と似ているとその時思いました。次に Nursery に行きました。Nursery は Infant の隣の建物でした。中はとても広くおもちゃがたくさん置いてあり、子供たちは、それで少しの間遊ばせてもらいました。

4月の第一週の月曜日から学校が始まりました。予想通り子供たちは大泣きでした。日本の幼稚園での登園初日を思い出しました。(日本でも2人共大泣きに泣いて先生にずっと抱っこされていました、恥ずかしい) しかしここはイギリス。言葉がわからない。子供も大変だろうけど、私も大変な毎日を送ることとなりました。日本人は2家族いました。もちろんその方達も色々と教えていただき感謝しております。でも大半はイギリス人なのです。私は自分が知っているただ1つの単語 「Hello」を2人の同じクラスのお母さんたちに、無理やり笑顔を作り言いまくっていました。そして放課後は毎日、長男の先生と30分位話をしました。先生はゆっくりそして身振り手振りを使い、私に子供の様子を伝えてくれました。私も毎日家でメモに言いたいことを書き、それを先生に見せて話しました。子供の事を親身になって考えてくれ本当にいい先生にめぐり合えたと思っています。

音楽の先生とも話をして、私はピアノを弾きました。そして、音楽の先生から日本の歌を日本語で歌えるように子供たちに指導してほしいと頼まれました。私は6月に行われる International Week に向けて学校での授業を4月中頃より開始しました。私は英語が話せないので、音楽の先生に助けてもらいながら、授業を進めました。長男は、私の授業中も泣いて担任の先生がずっと抱っこしていました。でも、私も言葉が不自由な中での授業及び他の子供たちに教える事が山ほどあり、自分の子供にかまっている暇はありませんでした。今回の指導で私が学んだ事は、音楽に言葉の垣根はない、ということでした。指導する側の私自身、英語は苦手です。また彼らも日本語は全く話せません。そのような両者が手に手を取り合い、言葉の苦痛を感じることなく、楽しく、授業に取り組み、音楽会を成功させる事が出来ました。私にとって最高の思い出です。

また、友だちもできました。長男次男共同じクラスの2人の子供のお母さんです。彼女は私を Mother and toddler に誘ってくれました。次男は、午後のNurseryクラスなので午前中はあいているのです。私は迷いました。まだ渡英3週間目です。彼女はイギリス人です。私は全く英語が話せません。本当は行きたくなかった。でも1回だけのつもりでいっしょに行きました。次男は泣きもせずに他の子供とおもちゃで遊んでいました。帰りに私の家でいっしょに昼食をとりました。彼女に頼まれピアノを弾きました。彼女に「あなたはみんなの前で弾かなければいけない。」と言われ、Mother and toddler をやっている教会の木曜クラブという老人会で2回程、また牧師さんに頼まれ教会のクリスマス会でも演奏会をさせていただきました。その時日本の曲も披露しました。私はイギリスで、音楽に助けてもらっています。友だちはいつも私に言います。「Music is world language.」 私はみんなに言います。「 Music help me」

誘ってくれた彼女は、今では私の親友です。あの時勇気をだして Mother and toddler に行ってよかったと思っています。彼女にはイギリスの生活や学校の事などたくさん教えてもらいました。また困った時は彼女の家族全員が私たち家族をサポートしてくれました。また彼女の友だちとも友だちになり、パーティーにお呼ばれしたり、子供を主人に預けて、夜パブにでかけたりしています。相変わらず英語は苦手ですが、たくさん友だちができました。

毎日子供の事、自分の事で夢中に過ごしてきましたが、いつのまにか知らないうちに子供たちは学校も慣れて、たくさん友だちができて楽しんでいるようです。

病院についてですが、ぜんそく持ちなので車で2分位のGPのお世話になっています。しかし、日本では毎日病院通いをしていましたが、ここにきて、GPの指導のもとに薬を変えてから、発作は1回もありませんし体調も日本にいた時よりいいようです。

本当に1年間色々な事がありました。ここには書ききれません。3月末に留学届が切れ、日本に帰る日が近づいてきました。主人の任期はあと1年。「ここにいてほしい」と言われています。また、子供たちも「日本に帰りたくない、友だちや先生と別れたくない」と泣いています。私も毎日泣いて過ごしています。本当は私もここにいたいのです。日本帰国後も心配性の私の心配はつきません。長男はこの春より、小学校入学です。学力もさることながら、1人での登下校などとても心配です。母に相談すると、「みんないっしょに1年生、不安に思っているのは自分だけじゃないよ。登下校心配やったら、いっしょに行けばー。1年生のお母さんとか子供といっしょに行ってる人もいるみたいよ。」とか言われています。(母は私と子供が帰ってくることをとても喜んでいるのです)

長くなり本当にすみません。みかりんさんの立ち上げたUK-Fnetの情報のおかげで私はここで本当に楽しく過ごせました。本当に、本当に感謝しています。

最後にみかりんさんへそして今UK-Fnetを支えていらっしゃる皆様に深く感謝をいたしております。本当にありがとうございます。

あとがき

こういうメールを時々いただきます。はじめは不安で不安でしょうがなかった方が、1年後、2年後には大きく成長されて、「夫の海外赴任について行くのを悩んでいたけど、行って良かった」と言われる方がほとんどです。誰でも最初は不安なものです。貴女だけじゃないのです。(私は、ノー天気であまり物事を深く考えないので、特に不安も持つことなくあっぱらぱーと渡英しちゃいましたが。)勇気を出して「最初の一歩」を踏み出して下さいね。もし、どうしても馴染めてくて、辛くて辛くて心が病気になりそうだったら、「その時は帰国すればいいや」と逃げ道を作っておくといいですよ。

また、このメールの中には、海外で暮らして行く中でのヒントがたくさんあります。自分にもできそうなことは取り入れてみられるといいですね。

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